水の詩

「コヅカ・アートフェスティバル Opening Party」Ritualのライブで朗読した詩です。
2010年8月1日 19:30~ Ritual:
クリス(笛・パーカッション)、k1(ギター)、ユキ(タブラ)、マリ(ジャンベ・レインスティック)
今西のりゆき(クラリネット・ダルブッカ)、エリ(詩、詩の朗読、歌、踊り)

「水」

宇宙
宇宙は無から誕生した
そこに光と音が生まれ 
やがて宇宙で最初の物質、水素が生まれた
音が物質化したもっとも原子的な姿 - 水
 
原始地球は燃えさかる火の惑星
その上に延々と雨が降りそそいだ 
雨は地上のくぼみというくぼみを満たし
地球は海のある水の惑星となった
 
海 - 生命の生みの親
海の中で水と光が交わり、生命が誕生した
水から生命を得た生き物たちは幾千年の時を経て

命の連鎖を繰り返す
そして遥か昔、私たちの祖先が海から陸にあがったとき
水の中で生命を育んだ記憶をとどめた
母の胎内の中の水
私たちがこの次元で初めて触れたもの
体が温かい水の中で育つ間、魂は宇宙と
地球の次元間を泳いでいた
私たちが初めて触れた物質 - 水
その水は海の水と同じ味
私たちの細胞の一つ一つが海の記憶でできている
海 - 私たちの生みの親
 
水は生命の源
水から人は誕生し
水で体のほとんどができている
水と共に人は生きて
水のあるところに文明は栄えた
 
人は大地から湧き出る水で喉を潤し
浄化の涙を流して痛みを癒す
恵みの雨によって育った作物を食べ
川で汚れをはらい、心と体を清める
滝に打たれて己を見つめ
激しく降る雨の下で踊り、我を忘れる
水の神に祈りを捧げて
海を渡って世界を旅する
 
やがて体を離れると川を渡るという
この世とあの世をつなぐ川
生まれてきたときと同じように
水にいざなわれて
魂の故郷、宇宙に還っていく
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