うわぐろぬり@釜沼北集落

4月10日、日曜日。

先月の17日以来は支援村づくりに没頭していたけれども、そろそろ農作業が忙しくなる季節です。
こちらもしっかりやらないと!

東日本大震災以来、仕事のため2回ほど東京に滞在しました。3月14日にスーパーに行くと、長蛇の列。やっと入れたと思ったら、半ばパニック状態になった人々が買いだめに走っていて異様な雰囲気でした。そして米や野菜をはじめ、多数の商品が売り切れていることに衝撃を覚えました。

私が住む鴨川の農村地帯ではほとんどの世帯で米や何らかの農作物を育てていています。地震後、地域の農産物直売所、みんなみの里に行ったら「東京からの観光バスが来なくなったせいで野菜が売れなくて困っている。お米は都会からの注文があって普段より売れてるみたいだけど。」と地元の農家の方がこぼしていました。つまり、ここでは米や野菜が余るほどある。

自分で自分の食べる物を作れる環境にいることがますますありがたく感じられます。食べ物をはじめ、生活に必要な物を自給できることは人間にとって絶対的な安心感を与えるものです。

原発の影響で古里に戻れない方々がたくさんいる現状には心が痛みます。先祖代々守り継いで来た土地から否応なく出ていかないといけない農家さんも相次いでいます。でも同時に過疎化と高齢化が進んだ全国の農村地帯で、そのような被災者を受け入れる準備が進んでいます。鴨川の支援村もその一つです。鴨川を人生の新しいステージとして選んで下さる方がいれば、自立に向けて極力のサポートをしていきたいと思います。

さて、今日は棚田オーナー制度の作業@奥谷津棚田に参加。

今年の釜沼北集落でのオーナー制度には東京、千葉などの都市部、そして鴨川在住のオーナーさんが合計20組参加します。
今日の作業は全員集合ではないけれども6組が参加して賑やかでした。

作業は「うわぐろぬり」と言って、田んぼの水が流れ出すのを防ぐため田んぼの縁の土を固めます。去年の同作業の様子はこちら

作業前の田んぼ ↓

作業後 ↓

まずは田んぼの外側から土を縁にかき集める ↓

土は粘土質なので、重いし、形を作るのがとても難しい。長老たちの技と手際の良さには見とれてしまいます。

ここまで来ると芸術作品 。本当に見事です ↓

作業する長老、みかんの木と田んぼの組み合わせが絵になる ↓

同時進行で耕運機で土を耕します。耕運機が不調で、一度田んぼから出すことに。こんな時はやっぱり男性が頼りになります。

作業中のクリス  ↓

作業後は桜を見ながらピクニック。

桜の木の向こうはまるで日本昔話のような世界  ↓

こんな景色に包まれながら、今年もまた米作りのサイクルが始まりました。

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